休職、退職する前に読んでいたら人生が変わったかも!
拙書「9割は気にしない─繊細男子『心の安全基地』」に嬉しいご感想をいただきました。
HSPについての本はたくさん出ているが、この本は男性のHSP「繊細男子」に焦点を絞って書いてある。
HSPの男性については情報があまりなく、人知れず悩んでいる人も多いと思う。私もその1人だ。
人に相談するにしても、男のくせに情けないと思われるのではないかと、自分の繊細さをカミングアウトすることがなかなかできなかった。
しかし、この本には私と同じような繊細な男性の具体的な事例がいくつも載っているので、それを読んで自分だけじゃなかったんだと安心することができた。
HSPについての誤った知識を正してくれているところも嬉しい。私は自分がHSPかどうかとても気にしていたのだが、HSPである、HSPではないと診断することはできないとのこと。
それよりもHSPの気質がどんな場面で、どんなふうに出てくるのかを知って、適切に対処することの方が大切だと分かった。
精神科のHSP外来専門のカウンセラーとして600人以上とセッションをしてきた豊富な経験と、長年の研究によって培われた知見を基盤に書かれた本書は、繊細男子はもちろん誰が読んでも「なるほど!」と納得する内容だ。
著者がどのようにカウンセリングを行っているか、レシピ紹介もあり大変興味深い。感情、心へはもちろんのこと、身体、神経へのアプローチと組み合わせることで短時間で劇的に改善することができているようだ。
タイトルに「心の安全基地」とあるが、この基地の作り方を超具体的に教えてくれる。いくつものワークが紹介されていて、やりながら読み進めること、どんどん楽になっていくことが感じられた。
自宅で短時間でできるワークが付いていて、やってみたらすごく楽になって驚いた。私のオススメは境界線ワークというもので、イメージで自分を守る防波堤のようなものを作る。
カウンセリングセッションがあるようなので、宇賀神さんのセッションを一度受けてみたいと思っている。
私は仕事が辛くて休職し結局は退職したのだが、もっと早くこの本と出会っていたら、気持ちを楽にして仕事を続けられたのではないかと思う。
仕事がしんどい、毎日苦手な人と会うのが辛い、繊細すぎていつも不安、そんな人にぜひ読んでもらいたい。
