
講座でHSP・HSS当事者としてお話ししました
12月17日に栃木県宇都宮市教育委員会主催の講座でお話をさせていただきました。
休憩中や講座後、涙を流されながらご質問してくださり、想いを共有できたあたたかくて熱い時間でした。
「当事者がみるHSP・HSS」というテーマで90分お話しさせていただきました。
HSP概念は、情報としては広がってきているけれど、まだまだ捉え方が曖昧な状況です。
前半ではHSP(Highly Sensitive Person)とHSS(High Sensation Seeking:刺激追及型)の気質的概念について説明しました。
脳・神経の処理の深さや環境感受性について最新の研究内容をもとにお話ししました。
真剣にメモを取られる受講者のお姿が印象的でした。
後半は私自身の生い立ちと、HSP概念を知る前と知った後の生き方の変化について語りました。
HSP概念自体を知ることよりも「自分はどう捉えたいのか?」を具体的にイメージできるように、私が観てきた情景や場面をできるだけ細やかに話しました。
ご参加の方のお子さまやご本人の今までの経験や体感とリンクされたようで、大きく頷かれながら、優しい面持ちで聴いてくださっていました。
私自身はHSP概念を知って、神経系の処理の深さゆえに今までのしんどさや症状が起こっていたことがわかりました。
その気づきと、衝撃と、その後の変化について語るうちに、ご参加の皆さまの想いと共鳴して私自身もウルッとくる場面がありました。
最後にお伝えした言葉は、
「安心は今からでも作ることができる」
ということです。
神経の昂りに気づきゆるめ整えていく。
常に戦闘態勢になっている身体を労わり、感謝する。
クリニック「HSP特別外来」で2年間クライアントさんと対話してきた経験も踏まえながら、心を込めて伝えました。
目の前の出来事を細かく察知すること。
それが感受性の高さに出てくると頭で分かっていても、辛いものは辛いし、怖いものは怖いし、嫌なものは嫌なのです。
「細かいこと気にしなきゃいいじゃん」
という言葉にどれだけ傷ついてきたか。
気にしなくできるのなら、とっくにやってる。
できないから今困っているのだから。
今抱く自分の感覚は当たり前じゃないけれど、自分の感覚は当たり前すぎて、人と違うということが分からないのですね。
ただ神経の処理の仕方が違うだけ。
違っていいし、周りに合わせる必要はない。
でも今の社会や組織に合わせて適応していかないといけないところもある。
そんな自分の感性と社会のギャップを自覚し、今生きる世界を心地よくしていく1つの考え方が「HSP」だと思っています。
いただいたご感想の一部をご紹介します。
・自分や家族に似たような気質があると思っています。思春期の子どもたちが悩みを抱えている中、何か助けになるかと思い受講しました。カウンセリングなど専門家へは本人がつながれていないですが、聞いたことを伝えたり本を紹介したいなと思います。
・涙がとまりませんでした。娘が受けてきたことを思い出し、とても苦しかったんだろうと痛感しました。今後もHSPに関して学んでいきたいと思います。
・専門用語だけでなく「例えば~」という日常生活の話をしてくださり、イメージしやすく理解しやすかったです。
・大人になっても安心感をトレーニングで得られることが分かり良かったです。勉強してみます。自分も主人も子どももHSP気質があります。変えられないと思いこんでいたことも、変われると知れて良かったです。
本当は神経系の仕組みや、安心感の醸成についてもっと話したかったです。
今回主催いただいた、宇都宮市教育委員会 生涯学習課 人材かがやきセンターの皆さまと最後に話していて、
時間が本当に足りない!
と、しみじみ思いながら話していました。
このご縁と機会が、今の世界を穏やかに過ごすきっかけになりますように。
地元栃木で公演できたこと、心より嬉しかったです。
ありがとうございました。
宇賀神
